ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

旧ブログ2016-09-25

☆2016年6月6日から2016年11月28日まで旧ブログ「これまでイマココこれから」より

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2016-09-25 11:59:01 | イマココ

 

時間の感覚

先日、子どもの授業参観へ行ってきました。

子どもの成長を毎回感じることもでき、できる事も増えています。

でも私が一番嬉しいのは、学校生活になかなか馴染めなかった我が子が

多少の問題行動らしきことはあっても

落ち着いて様々な活動へ参加できるようになったことが私は一番嬉しいです。

我が子の成長ぶりを沢山感じながら

授業参観の中で、ちょっと面白いなーと感じたことがあったので

記事にしてみたいと思います。



授業では、ストレッチをしたり、

ぺクスの形式で数の概念がわかっているのかとか

絵カードの絵の内容と言葉のマッチングなどが行われていました。

先生からのぺクスの形式で提示された指示通りの数のコマを

先生に渡すということは完璧にできるようになっていて感心しました。

で、一番面白かったのは、最後にそのぺクスの形式で虫食いのように

提示された中から自分のやりたい活動と時間を選び

その活動を行うということをやっていました。

ただ、せっかく選んだ活動ができるなら、

その活動を待たずにすぐ活動できると

更に子どもたちの体感として結びつきやすいように思いましたが

それは、先生のやり方や目的が私とは違うので

口には出しませんでした ^^;

うちの子は、自分のしたいことを

しっかりカードを選び先生へ伝えることができていました。

でも、もう一人のお子さんは、自分のしたい事は選べても

先生が選んでほしい時間は選んでくれません。

先生がヒントをだすと、

「あー!」といっていたので、間違ったと気がついたのだと思います。

そして、改めて時間を選びなおしますが

結局は少ない時間のカードしか選べませんでした。

この様子をみて、とても面白いなーと思いました。

うちの子は時間の概念がわかっているのか私はわかりませんが

カードの数字とタイマーの数字をマッチングすればいいことや

カードの数字の多い少ないがわかっているだろうということはわかりました。

他のお子さんは数の多い少ないはわかっていないのかもしれませんが

私からすると、数字の多い少ないと時間の感覚の長さと短さって

自分の感覚として落とし込むにはとても難しいよなと思いました。

時計の針やデジタルで表示される時間は見えるモノとしての

時間の値としてはわかります。

ただ、その時間を過ごす感覚というのは人によって違います。

自分の好き嫌い、得意不得意でその過ごす時の流れが

自分自身の心の状態によって、長く感じたり短く感じたりします。

嫌だから早く過ぎ去って欲しい時間はたった3分でも長く感じるものだし

自分が好きなことの10分はとても短い時間に感じることもあります。



昔、プールの授業でどれだけ長く水の中にもぐっていられるのか

やっていたことがありました。

あの時、先生はストップウォッチを持っていて

時間の流れを一秒ずつ伝える場合と

途中経過の分ごとにいっていくことをやったことがあるのですが

自分の感覚で数える秒数や分というのは

とても曖昧だなと感じたことになりました。

自分の頭の中で数える秒数と沈黙の時間で待つ1分といわれる差を感じながら

息をとめて苦しくて早く時間が過ぎて欲しいと思ったものです。

その反面、自分の好きな活動というのは

過集中する人には1時間が20分程度にしか感じない時もあります

映画や本を読んだりしていると

あっという間に時間が過ぎてしまっていたという感覚は

おそらく人によって違うと思います。

私は漫画一冊読むのに大体15分位で読みあげるので

漫画喫茶にいったときは

冊数とそこで過ごす時間を照らし合わせ読む漫画を決めます。

1時間しか時間がないなら4冊で完結に終るような

読み切りタイプの漫画といった風にして読むものを決めて、時間の調整をします。

カラオケも大体1曲4分~5分弱だから1時間12~15曲歌えるなーとか。

そんな感じでおおまかな感覚としてはわかりますが、

もし、そういった目安がなければ多分時間の感覚というのは

全くわからないだろうなと思います。

息子もですし、もう一人のお子さんもですが、

身体の感覚として時間をとらえているなら

とりあえず、息子の場合は一番多い数字を

あてはめとけばいいのだろうで選んでいるのかもしれないし

もう一人のお子さんの10分の感覚は3分くらいに感じるのかもしれない。。。

そのことがふと頭をよぎった時、

ああ、こういう時間の概念が

なぜ自閉圏の人たちが難しいといわれるのかわかったように思いました。

(かなり個人的見解ですのであしからず…。)

なので、一度、先生も含めて生徒さんとで

「時計のない10分」という時間を過ごすような

あてっこゲームとかやってみると面白いような気もしました。

私は自宅で一度相方とやってみたいと思っています。