椅子取りゲーム
誰かの特別な存在でいたかった
いつも1番になりたかった
たとえ誰かの特別な存在になれても
たとえ1番になっても
私より素敵な子に
私より凄い人に
また誰かに奪われて
私の居場所が
また誰かに盗られるんじゃないかと
ずっと不安だった
だって私、馬鹿だから
だって私、素敵じゃないから
だって私、ポーッとしてるから。
私が嬉しくて舞い上がってる時
まるで椅子取りゲームみたいに
気がつけば
誰かがその場所に
いつの間にか
居座ってるんじゃないかと
ずっと不安でたまらなかった
誰かの特別で居ることは
椅子取りゲームじゃないのに
ずっと1番で居続けることに
何の意味もないことなのに。
そして、
何の意味もないことを知りながら
1番惑わしていたのは
自分自身だった..,