ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

2年前の今夜にまつわることを…③

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この写真はグリーンロードの展望台からの眺めです。震災が起き約一か月後の空です。熊本市内から高森へ行くルートが1本くらいしかなく、ほとんど利用したことないルートでした。ほとんど利用したことのないルートでしたので新鮮でもありましたが、ドライブコースにはもってこいのルートだなと思います。なので、これ以来時々はこのルートを利用するようになりました。震災が起きたことで普段利用してこなかった、いろんな道路を利用することで、知らなかった素敵な場所がたくさんあることを知ることができました。この写真ではわかりづらいのですが、実際には幻日がでていたので写真に納めました。しかも左右対象の幻日は珍しいということでした。震災前から空は眺めていましたが、縦虹を何度もみたりしていた矢先の震災となったので、この時から更に雲の観察をするようになりました。

この震災が起きたことで、生活の再建だけではなく、私自身が様々なことで現実を受け入れざるを得ないのだということを思い知りました。併せて、無力な自分や病気や障害を印籠代わりにしていた自分を認めざるしかなく、そんな自分を受け入れるのは下手っぴなのに、地震のことはすんなり受け入れられる、そんなチグハグな自分に笑いがでました。それでも、〝自分は不幸だ〟というような気持ちにはならなかったことで、私はそんなに弱い人間でもないのだということもわかりました。

あの日からあっという間に2年が経ち、普通では考えられないような出来事がたくさん起きたことで、私は私自身をとりもどすことができたけれど、失ったものもたくさんありました。そして、その喪失感を埋めることをせずとも、解離することもなく、なんとか自分でいられているこの現実は幻日とは違うということをハッキリ感じられていることを今は素直に喜びたいと思います。

最後に…。震災で命を失くされた皆さまのご冥福をお祈りすると同時に、今尚避難生活を余儀なくなされていらっしゃる皆さまが一日も早く心穏やかな日が訪れますようにお祈りいたします。

最後まで読んでくださりありがとうございます。