ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

優先順位②

1学期の終わりごろから、不安が強くなると同じ動作を繰り返したり、失敗した動作をもう一度やり直すような動きがみられはじるようになりました。カタトニアといわれるような症状です。この時は過敏もひどくなっていたし、トイレに行く時の要求の言葉をうまく伝えられないようになっていました。夜中に嘔吐がみられるようになったりもしたりしていたし、その頃ぐらいから、排泄の自立ができているのに、パンパースの要求があったので、恐らく何か意味があるのだろうと思っていたのですが、彼のその要求を私は言葉でたしなめたのです。

「僕は今15歳で高校生だよ。おむつはトイレでおしっことかうんこが自分でできないときに、普通おむつは使うんだよ。僕はもう小学生の時におむつは卒業したんだよ。」

と…。

彼なりの考えで私に要求してくれただろうことを、私は良かれとおもった自分の気持ちを尊重してしまいました。そうしたら、お漏らししたことがほとんどなかった子が、自宅やデイ先でお漏らしするようになり、学校へ訪ねてみたら、学校で排泄することが少なかったことがわかり、猛反省することとなりました。

それでも、一度自立したのだからと、コミュニケーションカードを用意したり、声掛けをしてもらったりするなどしたのですが、自宅ではできるようになって、デイ先でもできるようになったのですが、学校だけでは全く排泄の要求がなくなってしまったことから、病院受診をし機能的な問題はないのかも調べたり(結局、血液検査もMRIも出来ませんでしたが…。)学校やデイ先だけで『おむつ』を使うようにと思っていましたが、自宅でも『おむつ』がいいということで、彼の意志を尊重して『おむつ』へ後戻りすることを試みてみました。それでも、学校では『おむつ』でも排泄しない日が続きました。

『おむつ』にしたことで学校に通えるようにはなったのですが、それでも彼の不安は解消されず、2学期が終わる間際に、別の問題が発生したことから、今まで学校には言ってこなかったことを全部伝えました。そして、3学期がはじまった今現在は、学校でも『おむつ』に排尿も排便もするようになり、回数も増えてきて、遅刻はしていますが、なんとか毎日学校に通えるようになりました。

③へ続く