落とし穴は底なし沼
今の自分の希望を
叶えるためにつく嘘は
マッチ売りの少女が寒い中
売れないマッチで
手を暖めながら
小さな炎の中に
自分の思い描く幸せを
眺めているのと同じで
一時しのぎにすぎない。
自分につく嘘も
他人につく嘘も
どっちも同じマヤカシなのに
その場しのぎで
今の気持ちを誤魔化して
その時だけの悦びを選ぶ
その一瞬だけについた
小さな嘘がやがて
自分自身が落ちる
大きな落とし穴となり
嘘のぬかるみの中で
苦しみ続けている…
私はそんな自分が好きな
ただ、愛に飢えた猛獣