ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

ちょっとだけ気をつける

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精神科への緊急入院後、私の生活習慣は劇的に変わった。でも、そんなに対したことをやってきたわけではなく、続けることが難しい私にでもできて、経済的な負担がかからない方法をゆるくやり続けたり、ちょっとだけ気をつけたりしてきただけだったりする。

入院後からの数年は早寝早起きを心がけ、三食きちんと食べて服薬を忘れないようにし、眠剤はなるべく使わないようにし、できなかった日は自分を責めないようにした。完璧主義だけど完璧にできない自分を責めることをやめることも私にとって練習になったように思う。基本的生活習慣が身につくと体内時計のリズムが自然に育まれたように思う。元々はロングスリーパーだったのに、若い頃、仕事の関係で徹夜が当たり前の不規則な生活習慣になってしまい、結婚し子育てしながらでも、仕事や療育グッズ作りで夜なべすることもあり、睡眠時間が細切れになってしまい、夜深く眠ることができなくなった。夜深く眠るために眠剤をいくつか試したこともあるが、早く眠りにつくことはできても、深く長い睡眠になることは私の場合ほぼなく、朝怠いだけだった。どんなに長くても3時間で目が覚めてしまうので、日中活動を気をつけ昼寝はなるだけ短時間で済ませるようにした。それでも、中途覚醒してしまうので、それより、翌朝疲れがとれていればとりあえず私にとっては良いことにした。そんなことをやっている中で夏と冬の日照時間の違いが睡眠のバランスを崩してしまうことに気がついた。それからは、視覚的に日中と夜の差がつくように心がけたこともある。その後は、早朝に朝の日差しを浴びることが日課となった。

基本的生活習慣が身体に根付くまでに数年はかかったように思う。一進一退をしながら少しずつ元気になっていくと、今度は早朝覚醒をした後なかなか眠ることができなくなってしまった。そうなると、日中に昼寝をせざるおえなくなり、せっかく身についた規則正しい生活が崩れ、体調が悪くなっていくことにもなっていくのをなんとかしたくて、当時通所していた作業所が閉鎖したことを期に一般就労で早朝パートで働くことにし、それは上手く適応した。

それと同時期に身体アプローチを知り、身体の弛緩のことを含んだ、家庭で道具もいらない0円でできることがあることを知り、著書だけではわからないので実際に講座を体験した。腰痛持ちだった私は、弛緩に気をつけ、身体の使い方を少し気をつけ始めただけで、年単位で起きていたギックリ腰がほぼなくなった。それらがキッカケになり、私や息子、相方までも身体が変わっていくこととなった。

息子の場合、神田橋先生からのアドバイスが大きいが、私や相方の場合には梅雨の季節に受けた身体アプローチでびっくりするくらい変化を感じることになった。

身体アプローチ後の帰りの車の中で
「足の裏がビリビリして、足の裏の形があるように感じるんだよねー。」
と私がいうと、
「俺もー」
と話をしたことがあった。そんな経験があったので、荒れていた息子が落ち着いてきて身長が伸び始めた時、体幹のバランスが悪くなっているように感じ、受診時に先生に伝えたら、足の裏のマッサージを教えてくださった。その足の裏マッサージは今だに息子自ら要求があるくらいまでになり、私たち3人の日々のケアは金魚体操より足の裏のマッサージや下半身のケアをすることが多くなった。あれから、相方は自分の身体との付き合い方が上手くなっているように思う。足の裏の形を感じるようになった後、冬場に寒いといったことがなかった相方が寒いというようになった(笑)水分の摂り方や飲み物もお茶だけではなく、水をできるだけのむようにしているらしい。仕事中はエアコンで冷えることも多いし、汗をたくさんかくので冷たい水ではなく常温の水を飲んでいるらしい。そして、仕事中汗が出ている時はなるだけ水はガブガブ飲まないそうだ。汗が出ている時に給水すると汗がでるだけで疲れるから、給水することは気をつけていると教えてくれた。それは、私が言ったのではなく、彼が仕事する中で得た自分なり身体との付き合い方なのだと思う。疲れているのに、自分のしたいことに夢中になって疲れをとることを忘れていた頃からすると、彼は彼で仕事を楽しんでいるんだなと思う。身体は正直とよく言われるが、人に言われて行うより、自分の身体の声を聴けるようになるということはこういうことなんじゃないかと思ったりする。