ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

今日の空

雲の隙間から青空がのぞいています。

少し蒸し暑く感じますが

窓を開けていたら扇風機で

しのげるくらいです。

しばらくは晴れた日が続くそうです。

 

昨日、ちょっとしたことで

息子のご機嫌をそこね

それから、喧嘩のようになりました。

私もイライラしていたのだと思います。

最初は物にあたってただけだったのですが

ひさしぶりに両腕を酷くつねられて

青あざになってしまいました。

大きくなったのでとっても痛くて

青あざになってしまうので

私だけならまだいいけれど、

これを私以外の人にしまうことも

ありえることは

私が責められることは全然かまいませんが

本人にとってはとっても損すると思うのです。

できれば、他者に向かってほしくない。

ただ、自分の怒りを他害としてぶつけるしか

術を持たず、悪い事とはわかっていても

自分でまだ抑制できない子に

どんなに言葉で伝えたところでわかってもらえない。

これまで「ダメ」ってしか

伝えてこなかった自分や

おそらく私以外の人でも

知的な遅れがある自閉症の子には

言葉で伝えたところで理解できないと

思ってただろうと思うのです。

私もそう思ってきた節がありますから。

でも、彼は自分なりに言葉の概念を

育んでいるところです。

最近好きなアニメでキャラクターが

泣いてるシーンをみて

酷く喜んでいたことを喧嘩中に思い出しました。

子どもに腕をつねられる度に

「痛いからやめて」といっても

つねっている手を止められるわけがありません。

痛さと伝わらない

空しさ、悲しみで胸がいっぱいになって

涙があふれてしかたなくなって、

いつもなら頑張って泣かない様にしますが

もう、開き直って彼の前で

泣きながら訴えました。

 

痛くてたまらないこと

イライラしてるからって物にあたったり

人をつねったりしたら怪我をすること

人に危害をくわえる人は嫌われること

人に危害を加えるような人は施設など

いろんな場所へ行けなくなること

警察につかまってお家には

いられなくなるかもしれないこと

 

つねられ腕にできた傷をみせながら

思いつく限り泣きながら彼に伝えました。

 

「お母さんだって人間だから痛い。

  お母さんが悪かったことはあやまるごめん。

  だけどね、お母さんは君が誰かを怪我させた      りすることは

 すごく悲しいよ。してほしくないよ。」

 

と泣きながら伝えました。

しっかりと掴まれた腕に

時々爪をたてそうになりましたが

だんだんと手のちからが弛み

罰の悪そうな顔で私の顔をみて

「ごめんなさい」といいました。

涙が止まらない私に対して

息子は何度も「ごめんなさい」

と伝えてきました。

私は、泣きながらとりあえず、

大丈夫とこたえると

それからは、息子も怒りが静まり

機嫌がなおりました。

息子は機嫌がなおりましたが

私は涙が止まらず、

昔起きたいろんなことが思い出されて

悔しいやら歯がゆいやら情けないやらで

過去の自分の不甲斐なさなどを

思い出してしまって

息子の前で1時間ぐらい

泣きながらご飯を作りました。

つねられた痛さより、

心が痛くて胸がいっぱいになりました。

それでも、数年前に

酷い他害を受けた時からすれば

息子なりに頑張って怒りをこらえ

私の話を聞こうとしていることは

伝わってきました。

ちゃんと怖がらず、

ウソ偽りなく正直に私は自分の言葉で

彼に伝えただけです。

本当に意味はわかってないのかもしれませんが

“お母さんが悲しいんだ”ということは

伝わったように思いました。

自閉症だから、知的な遅れがあるから、

IQが低いから

だから、言葉で伝えないのではなくて

リアルな場面できちんと伝えると

空気感で感じてもらえることもあるのだと思い

昔を振り返って、自分の不甲斐なさや

自閉症や彼本人の理解を

私自身誤解してとらえていたことも

酷く歯がゆく悔しい想いで

いっぱいになりました。

それでも、彼には今回は

伝わったという感触を感じられたことは

腕は痛かったけれど、

無駄かもしれないけれど

ちゃんと口にだして彼に伝えて

よかったなと思いました。

お茶碗を洗うたびに手がしみて、

痛いのですが。。。

「いつの日かあんなこともあったね。」

と笑い話ができる日がくるといいなと思います。

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