ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

今日の空

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今日は朝から肌寒く曇り空

鹿児島へ行くと

必ず桜島を見ることにしていますが

今日の桜島の上部が雲に隠れて

全体を眺めることはできませんでしたが

どんより雲に隠れた桜島

また、素敵に感じられるのも

私自身の価値観が変わったということを

再確認させてもらえたように思います。

 

毎回同じ景色を眺め南に向かい

車の窓からみえる景色は

車のスピードに合わせ

流れるように変わっていきます。

晴れた日も、雨の日も、曇りの日でも

同じ場所に同じ景色がその場所にあるのに

人の記憶はいい加減なもので

その時の状況やタイミングで

同じ景色を見つけられなかったり

あの時はとても大きく広くみえた場所も

なんだか狭くなったように感じたりして

自分自身の価値観の変化で

みえる景色が変わることを痛感しています。

今までみえていなかった些細なことを

本当は知っていたのに

見ないフリしてきたからか

色褪せてみえたりすることもあったりして

時々、そんな自分が

寒々と冷えてしまった人のように思え

寂しく思うこともあります。

自分自身を取り戻した今

最後の仕上げのようなこの数ヶ月は

幾度も心が空っぽになりました。

でも、それは勘違いだったようです。

空っぽになった訳でなく

ただ色をなくしてしまっただけだったのだと

そう思いはじめました。

最近は、過去訪れた場所にいく度に

自分一人や子どもやパートナーと

新しい色を選びなおし、

切り取る思い出やシナリオも書き換えたり

改めて色を塗り替えていく作業を

させてもらえているように思います。

今まで選ばなかった色や柄を選び

物語も少し面白ろおかしくして

自分だけで塗り替えようとせず

誰かを頼ったり、委ねたりして

お呪いで切り取られた一文を思い出し

色褪せた思い出が

彩りを取り戻していく様を

とても心地よく感じています。

自分自身をなくしてしまうと

もう一度再構築し取り戻していく時

時々、心が痛むこともあるし

振り返ったその当時にはなかった感情が

今の自分だからこそ

溢れてやまないこともあります。

だから、過去を思い出すことは

結構、怖くて大変な作業ですが

私自身が負の遺産だと思っていたことを

含めて超えられたら

それらの負の遺産がこれからの私を

より深みのある鮮やかな色で

彩ってくれるのだろうと思います。

それには、家族や他者に対してもですが

私の場合は、何よりもはじめに

自分自身に対して〝許す〟ほかなく

それがまず必要なことだと

改めて気がつきました。

自分だけが悪くなくても

どんな時も自分を責めてきたからこそ

自分自身に対して感謝と謝罪ができれば

これまでみえていなかった

また違う景色が

みえるようになるのかもしれません。

そして負の遺産を生み出した

私自身に対する問い掛ける言葉も

その時々で変わっていくのだと思います。

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