ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

小さな光の集合体

数年前、今は友だち0人ですが

(自慢にならないけど、自慢)

その当時は一応数少ない友だちがいて

その一人で

カップル定番のデートスポットの夜景を

『人ん家の照明』だという子がいた。

(多分、上記のようなニュアンスだったと思う)

それを聞いた時、悪気なく大爆笑したことがあり

それ以来、私の中で

『夜景』は『人ん家の照明』という視点が増えた 笑

確かに、夜景は人ん家の照明とか

会社やお店の明かりが集まったものだなぁと

私はただ関心したことを思い出しては

今でも笑ってしまう。

あの頃は、自分には夜景は夜景でしかなく

ピカピカの集まりが好きな私は

夜景を人ん家の明かりとして

感じたことは微塵もなく

自分にはない新たな視点だった。

世界の切り取り方も狭く

語彙力のない私だったので

世界や視野が広がった気がした。

(大げさだな。ワタシ(-_-)

だからといって、彼女に

私の気持ちをわかって欲しいとは

思わなかった。

彼女の感じ方を否定もしなかった。

ただ、ユニークな人だったなぁと

夜景をみるたび思い出す。

 

先日、ずっと観たかった話題作

『この世界の片隅で』を観に行った。

その映画の中で、日本が負け、

戦争が終わった日の夜

海側からみえる真っ暗な呉の街並みに

彼女がいう『人ん家の照明』が

一軒ずつ灯り始める場面があった。

やっと戦争が終わったことが

錯覚ではなかったと視覚的に

身に染みた瞬間だったかもなぁと思った。

終わりの始まりを視覚的に感じ

あのワンシーンだけでも

ヒシヒシと伝わるものがあった。

戦争が終わったという安らぎの気持ちより

虚しさとか悲しみとか入り混じった

言葉にならない感覚になったと同時に

夜景が毎日みられることは

平和だからできることなのだと思うと

また違った意味で夜景の見え方が変わった

遠くにみえる小さな灯火の中で

たくさんの人が暮らし生きていること

それが当たりまえの日々の中で

私は生きていること。

そんなことを感じつつ

生きることの意味を改めて考え始める

きっかけになった。

まだまだ自問自答の日々だけど(苦笑)

 

安心で安全な毎日が

これからも続きますように

世界が平和でありますように...

 

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