ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

森が海を育てる

20代の頃、仕事にも何か良い影響が出ればと思い、グラフィックデザインの塾に通っていました。私は絵を描くのは好きでしたが、大学や専門学校などは出ていませんでしたので、絵を習うことは学校教育以外では初めてでした。

塾では、その時々のテーマやデザイン展などの募集によって、アイデアを考えたりして先生にご指導いただくといったことを行なっていました。その塾で、環境をテーマにしたデザインポスターの募集に皆で応募していました。

「老若男女に関わらずどんな立場の人が見ても何を訴えているのかわかること」を基本に、生徒それぞれにテーマを考え、ポスター制作をしたことがありました。
ポスター制作するにあたり、自分のテーマによって身近な環境のことを調べることになりました。私はあの時何をテーマにしたのか忘れてしまいましたが...(^^;)
その時、私以外に「森が海を育てる」というテーマでポスター制作をした方がいて、その時私は初めて「森が海を育てること」の意味を深く知る機会に恵まれました。それにあわせて、漫画の「美味しんぼ」の牡蠣の回で、牡蠣の養殖のために森を育てるという内容の話を読んだことを思いだしました。

先日ニュースZERO の特番で、先日永眠された小林麻央さんの追悼番組を観ました。麻央さんは、お仕事の一環で環境問題や癌、障害などを持つ方の取材をなさる中でご自身でもできることがないかと、心を寄せられている場面を目にしました。
取材を通じて知ったであろう癌に向き合う方などの取材を通し、癌のことはご存知だったでしょうから、ご自身で気がついたものの誤診されステージ4の段階になって癌がわかり、ご自身も実体験することになった時は、無念だったでしょうし、死への恐怖に苛まれたのかは私たちが思うより深かったのではないのだろうか?そんなことを想像しました。
先週の22日に闘病の末敢え無く34歳という若さで天に召されたニュースを知った時はとても残念でなりませんでした。
ステージ4でも癌を治したいという思いを持ち真摯にご自身の生と向き合う姿をブログや各メディアなどを通し目にしては、私自身の生に対する姿勢までも問われているようでした。できれば奇跡が起こるといいなと私も思っていました。ご本人やご家族、関係者の皆さまの祈りが届かず天に還られることとなり、本当に残念な気持ちでいっぱいです。
先日の番組中、取材の中で森を育てる活動に参加されたご様子が放送されていました。その場面を拝見し、本日のブログ冒頭に書いた「森が海を育てる」ということを思いだしました。ブログ冒頭の内容の続きになりますが、私以外の方がテーマにした「森が海を育てる」というテーマはポスターのコピーでもありました。思わぬことで、もう20年前の些細な思い出を振り返るきっかけになり、今回ブログの記事にすることにしました。
人の命と違って自然はそれぞれの生が繋がり循環をしています。人の命は輪廻転生などがあるという話もありますが、今世の自分は一度きりです。例え生まれ変わることができたとしても、同じ顔同じ境遇で生まれ変わることができる保証はありません。だからこそ、今この時代に生まれた自分の生を大切にすること、自分の半径1メートルの人たちを大切にすることなどを改めて心に留めようと思いました。
自分にとって大切な人と二度と会えなくなるという経験は、その立場に立った人にしかわからない悲しい経験だと思います。身内でもない、ただの一視聴者の私は、麻央さんはじめ、ご家族の方のお気持ちを想像し、心をよせることくらいしかできません。まだ小さなお子様を残して旅立たなければならなかったことは無念だったでしょうし、ご家族もまたご自身たちに出来ることは何かないかという手探りの日々が終わり、過去を振り返りながら、様々な思いでご自身たちを責めたり、悔やんだりなさっているのではないのだろうか?という想像しかできません。
小さな身体で母親の死を受け入れる作業をすることは、私が同じ立場だったらできただろうか? そんなことも思いました。ですが、これから成長しながら、お母さんと過ごした短い期間の中で受けた愛情を胸に、何か挫けて自信がなくなった時は、お母さんに愛されていた記憶を辿ることで、改めて自分に自信を持って生きていくことに繋がればいいなと思ったりもします。頼りのない話になりますが、麻央さんが植樹した木がいつの日か大きな木になり森になる時、彼女の姿は其処にはなくても彼女の思いなどを改めて思い出せたり、触れる場所にはなるんじゃないかとも思ったりもしますし、木々の隙間から溢れる日差しや優しく通り抜ける風の中に麻央さんの温もりや笑顔を感じられるような日々がご家族の皆様に訪れることをお祈りすると共に麻央さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

f:id:sorahitoumi:20170630171854j:image