ワタシの暮らしの忘備録

空と海の間で暮らした、私のこれまでイマココこれから

忘れていることありませんか?

私はジブリ作品が割と好きです。イヤ、割とじゃなく好きです。ジブリの作品の中で好きな作品は

ハウルの動く城
天空の城ラピュタ
魔女の宅急便
風の谷のナウシカ
となりのトトロ
千と千尋の神隠し

この6作品は折に触れ何度も観ました。若い頃、酷く落ち込んだりした後は〝魔女の宅急便〟を...酷く落ち込んだりした後に何か自分の中で改革みたいなことがあった時は〝ハウルの動く城〟会社で何かトラブルがあったりした後などは〝千と千尋の神隠し〟などを観たりして、自分の価値観にどんな変化があったのかを感じたりしたい時はこの3作品を改めて観ます。
ジブリ作品以外のアニメ作品はあまり知りません。興味関心が薄いほうなので、地上波になった作品を観ることが多いのですが、ジブリ作品は映画館まで足を運んで観に行くことが多いです。
ある時から何故自分がジブリ作品が好きなのかをずっと保留にしていて、うまく言語化できずにいました。
先日、芝生の上で寝転んで、ぽやーっとしている時、木々や雑草が風に揺れたり、流れる雲などをみていたら、
「ああ、私はジブリ作品の中で些細な自然の描かれ方や色、そういう部分を大切に描写されているからそこが好きなんだ。」
そんなことがやっと自分の中で言語化できたのでした。とってもスッキリしました。そして、そんなことを考えていたら、ふとキーワードが落ちてきました。
「何か忘れていることはありませんか?」
というキーワードです。私自身の現在-過去-未来に渡っての「忘れていること」という意味です。それは、物質ではなく幼い頃には自分にあったけど大人になるまでに失くしてしまった感情、好きだったこと、自分の未来に対してどんな夢を見ていたのかetc...そういったことです。
どの作品にも共通するのは、作品のキャラクターに重ね、幼い頃にはあったけれど現在はみえづらくなってしまった〝何か〟に気がつくことも多く、懐古するようなことで失くしたと思っていた感情を取り戻せたり、気づきの体験をすることが幾度もありました。
私は、思春期の頃から自分が自分のようではなく、歳を重ねるたびに、本当の自分との乖離がどんどん酷くなっていきました。ですので、他人軸の時期が長かった私にとって〝自分の好き〟に気がつける一つのキッカケになるわけですから、作品を観ることは私にとって、実はとても大切だったのかもしれない...そう思いました。ただ、なんかわからないけど好きということを上手く言葉として言語化出来なかったし、それらが一体私という人にとってどういう意味があるのかは、自分ではなかなか気づくことができていませんでした。ですが、そういった私にとっての全作品に共通する〝忘れていること〟ということを総称したことが〝主体性を取り戻す〟ということなのかも。そういう思いにたどり着いた時に、胸がいっぱいになりました。
私にとって忘れていたことが〝主体性を取り戻す〟というように、皆さんにとっての〝忘れていること〟とは一体どういったことなのでしょうか? それらを自分で思い出せた時、自分でも知らない未知の領域に辿り着けるキッカケになるのかもしれません。

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